みんなのみらい園の一日

みんなのみらい青山園

ゆっくり流れる時間のなかで

青山園にはすばらしい庭があります。雪がとけて春の足音に誘われまず顔を出すのがすいせん、そしてチューリップ、あやめ・・・次から次へと季節の植物があらわれては消えていきます。今は夏野菜の観察が楽しくてしかたありません。柿も青い実をつけ始めました。秋にはお隣のおじいちゃんが美味しい干し柿にしてくれます。

お昼が近づくと、お台所からいいかおりが部屋中に漂います。自然とお腹が空いてくる。夢中で遊んだ後は、美味しいお昼ごはん。せんせいの愛情がたっぷり入ったお給食をこどもたちもスタッフも一緒に食べます。そして心地よい風に誘われお昼寝・・・。

身の回りにある素材で工作をしたり、絵本をたくさん読んでもらったり、音楽を流すと勝手に体が動いでダンス。

みんなゆっくり流れる時間の中で生まれてきた喜びを感じながら、人生で一番多感な時期を過ごしています。少人数ですから保育スタッフも家族のような関わりで一人ひとりに愛情をそそぎます。この幼児期に落ち着いた環境の中で周囲から愛されて過ごす・・・本来すべての人が経験しなくてはならない人生のスタートではないでしょうか。みなさんもぜひ一度遊びに来てください。

こどもの貧困や虐待が社会問題化する中、こどもも、おとなも人として生まれてきて本当によかった。と思えるような人生からどんどん離れて行っているような気がします。どうしたらいのちや暮らしが大切にされるのか、人間らしさとは何か、という問いかけから「みんなのみらい計画」は誕生しました。あのルドルフ・シュタイナーの問いかけに通じるのかも知れません。この「問いかけ」と「思い」を大切に歩んでいきたいと思います。

2017年9月 代表取締役 濵田和人

みんなのみらい園